抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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飲料水工場における放出直前の処理水でBODなどの水質項目はクリアしているが着色している茶葉着色排水の中間処理水(微生物処理後,塩化鉄での処理前)を用いて,主に含有色素の無色化における鉄酸塩の有効性を,従来用いられている塩化鉄法と比較した。使用する鉄酸塩溶液は,隔膜式電解槽を用いてNaOH濃度8mol/dm
3溶液中で8Aの定電流で鉄の電解酸化法により製造した。この結果,従来用いられている塩化鉄に比べ,少量の添加で効果的な凝集沈殿浄化作用が認められたが,逆に添加し過ぎると,反応に関与しない鉄酸塩が着色の原因となるため,適正な添加量を把握する必要がある。本実験範囲では塩化鉄50~100ppm相当の鉄酸塩添加で最大の脱色効果が認められた。さらに,鉄酸塩から還元生成したFeOOHはフロック状や花弁状を呈し,特有の広い表面積を有するため,凝集剤としての効果も期待できる。