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J-GLOBAL ID：201002260673948884   整理番号：10A0597597

高麗遊児書像鏡の金属組織と不純物

Microstructure and Impurities of Bronze Mirror “Playing Boys with Musical Instrument” Fabricated in the Korai Period

著者 (2件)： 崔禎恩 (東京芸術大学大学院美術研究科) ,  北田正弘 (東京芸術大学大学院美術研究科)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 74  号： 6  ページ： 365-369 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 前報では,高麗鏡の特徴のひとつである鏡背面に紋様のない素紋鏡について,金属組織およびその内部に見られる不純物に関して報告した。古代青銅材料の精錬と金属学的特徴を把握するための基礎データを得ることを目的として,本報では,高麗鏡として代表的な高麗遊児書像紋鏡について金属組織および不純物の微細構造を観察し,前報の高麗素文鏡などと比較した。化学組成はCu-10Sn-9.7Pb-0.6S(mass%)であり,痕跡元素としてAgとSiが検出された。αCu,δCu₄₁Sn₁₁,PbおよびCu₂Sの4相が観察された。Cu₂Sは銅精錬工程の中間生成物,Agは銅鉱石に由来するものと考えられた。Cu₂S結晶の内部には前報では観察されなかった約1mmのPb粒子が観察された。

シソーラス用語： 文化 ,  文化財保護 ,  *鏡 ,  *金属組織 ,  介在物 ,  相組成 ,  銅合金 ,  スズ含有合金 ,  鉛含有合金 ,  硫黄含有合金 ,  結晶構造 ,  α相 ,  δ相 ,  金属間化合物 ,  鉛 ,  硫化銅 ,  製錬 ,  反応中間体 ,  銀 ,  X線回折 ,  走査電子顕微鏡 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  透過型電子顕微鏡
準シソーラス用語： 文化財 ,  ミクロ組織【金属組織】

分類 (1件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (8件)：

• 1) H. G. Whang: Kankokumonyousi, (Etsuwatow, 1978) p. 41.
• 2) H. G. Whang: Kankokumonyousi, (Etsuwatow, 1978) p. 253.
• 3) J. E. Choi and M. Kitada: J. Japan Inst. Metals 73(2009) 381-386.
• 4) J. E. Choi and M. Kitada: J. Japan Inst. Metals 74(2010) 30-35.
• 5) H. S. Jin: Shiragi•Koraijidai Bijyutubunka, (ILJI, 1999) pp. 607∼609.

タイトルに関連する用語 (2件)： 金属組織 ,  不純物