抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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風力発電は金融危機にもかかわらず,前年度から31.7%(約3800万kW)増加し,09年時点での合計設備容量は1億5850万kWに達し,市場規模でも41.5%という高い伸びを示した。世界風力エネルギー協会(GWEC)は,最大の要因は各国政府による刺激策だと分析している。雇用創出と環境・エネルギー政策を結びつけた米オバマ政権のグリーン・ニューディール政策を初めとして,各国が同じような政策を打ち出している。過去2年間に各国政府が公約したグリーン支出は5000億$(約45兆円)にも達する。GWECは,2014年には世界の風力発電設備容量は09年末時点の約2.6倍に相当する4億900万kWに達すると見込んでいる。世界の風力発電開発を牽引すると見られているのが,アジア,北米,欧州の3地域で,その中で米国と中国が次世代送電網「スマートグリッド」開発に照準を定めたことは,両国の風力発電に対する姿勢の表れでもある。GWECは,風力発電が「クリーンで信頼でき設置が簡単な」技術だと指摘しているが,信頼性を上げるためには,風力発電の持つ不安定性の問題を解決しなければならない。