抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナノスケールゼロ価の鉄(nZVI)のコアシェルモデルの側面とそれらの環境的意味合いを,本研究で調査した。nZVIの構造と元素分布を,収差補正走査透過電子顕微鏡(STEM)におけるナノメータースケール空間分解能があるX線エネルギー分散分光分析(XEDS)により特性評価した。分析は,薄い不定形の酸化物シェルでエンキャップされた遊離鉄コアからなるnZVIの階層構造の,明確な証拠を提供する。nZVIの反応特性と表面の化学的性質を調査するため,3種の水環境汚染物質,すなわち,Hg(II),Zn(II)と硫化水素を調査した。反応した粒子の高分解能X線光電子分光(HR-XPS)分析は,Hg(II)が元素水銀への化学還元を通して分離されることを示した。他方,Zn(II)の除去は,水酸化亜鉛の沈降に続く酸化鉄シェルへの吸着を通して達成された。硫化水素は,ジスルフィド(S
22-)およびモノスルフィド(S
2-)種としてnZVI面に固定された。最終生成物中のそれらの相対的な豊富さは,硫化水素の保持が酸化物シェルとの反応を通して発生して硫化鉄(FeS)を形成し,続いて二硫化鉄(FeS
2)に変換することを示唆する。ここに提示する結果は,その2つの機能的な成分ためにnZVIで可能な複数の反応経路を明らかにする。コアシェル構造は,以前には調査されてない種々の機能的な特性をnZVIに付与し,潜在的な新用途を材料に供与する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.