文献
J-GLOBAL ID:201002261556744069   整理番号:10A1052489

磁場配向性ホスト錯体により誘起されたゲスト分子のNMR磁場配向

著者 (1件):
資料名:
巻: 62  ページ: 46-48  発行年: 2010年09月 
JST資料番号: L6157A  ISSN: 0385-0560  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
分子が溶液中で磁場配向すると残余双極子相互作用(RDC)と呼ばれる現象が誘起される。RDCをNMRで測定し,解析すると他の方法では得られない有用な分子の構造に関する情報が得られる。従来,このRDC解析は生体分子の構造情報を得ることに利用されてきたが,溶液中に溶けている小さな分子では速く回転しているため強い磁場の中でも配向させることは困難で,RDCを測定することはできなかった。そこで,ホスト分子を作り,そのホスト分子が磁場配向性を示せば,ホスト内に包接されたゲストの小分子も共に磁場配向し,RDC測定が可能になると考え,π共役系部位を並列に積層した3次元の立体構造から成るホストを自己組織化によって作成し,その立体構造の内部にRDCを示さないピレンを包接したところ,磁場内で配向し,NMRによって初めてRDCの測定に成功した。磁場配向性のホスト内に有機小分子をゲストとして包接し,磁場内で誘起するRDCを測定するという方法は,今後,様々な有機小分子の立体構造解析に利用が期待される。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
有機化合物のNMR  ,  分子化合物 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです
引用文献 (6件):
  • Lohman, J. A. B.; MacLean, C. Chem. Phys. 1978, 35, 269-274.
  • Sato, S.; Ishido, Y.; Fujita, M. J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 6064-6065.
  • Sun, Q.-F.; Iwasa, J.; Ogawa, D.; Ishido, Y.; Sato, S.; Ozeki, T.; Sei, Y.; Yamaguchi, K.; Fujita, M. Science 2010, 328, 1144-1147.
  • 920 MHz NMR装置での測定はナノテクネットの超高磁場NMRナノ計測支援 (分子科学研究所、課題番号A108, A124, B106) を使って行いました。
  • θ: 芳香族分子平面に直交する分子座標zとC-H間ベクトルのなす角度; Δχ: 磁化率異方性; γCとγH: それぞ13C核と1H核の磁気回転比; h: プランク定数; rCH: C-H核間距離
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る