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J-GLOBAL ID：201002261793531053   整理番号：10A0782081

東京湾におけるケブカエンコウガニ(十脚目:短尾下目)の個体群構造と生活史

Population Structure and Life History of the Goneplacid Crab Carcinoplax vestita (Decapoda: Brachyura) in Tokyo Bay

著者 (2件)： 土井航 (東京海洋大) ,  渡邊精一 (東京海洋大)
資料名： 日本ベントス学会誌  (Japanese Journal of Benthology)
巻： 65  号： 1  ページ： 10-17  発行年： 2010年07月23日 
JST資料番号： L3763A  ISSN： 1345-112X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,東京湾におけるケブカエンコウガニ(Carcinoplax vestita)の個体群維持機構を明らかにすることを目的とした。2002年11月から2003年10月の各月1回,東京湾内湾域において小型底曳網を用いた採集調査を実施し,本種の個体群構造,成長様式,及び生活史を調べた。その結果,ケブカエンコウガニのCPUEは6月と8月に2回のピークを示し,10月~3月を中心として低い値であった。これは,秋~冬季の個体群を構成するのは小型個体が中心であることから,底曳網の網目選択性による採集効率の低下が考えられた。甲長組成頻度分布には雌雄差はみられず,多くのカニ類で認められている極限体サイズの性差は本種には存在しないことが分かった。

シソーラス用語： *十脚類 ,  湾 ,  CPUE ,  ライフサイクル ,  性差
準シソーラス用語： *Carcinoplax vestita ,  *ケブカエンコウガニ ,  *個体群構造 ,  十脚目 ,  生活史 ,  体サイズ ,  短尾下目 ,  東京湾

分類 (2件)： 魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (39件)：

• 有山啓之. 大阪湾奥部における大型底生動物の動態についてI. 甲殻類と魚類の種類数・個体数・湿重量の季節変化. 沿岸海洋研究. 1997, 35, 75-82
• CASTRO, P. A reappraisal of the family Goneplacidae MacLeay, 1838 (Crustacea, Decapoda, Brachyura) and revision of the subfamily Goneplacinae, with the description of 10 new genera and 18 new species. Zoosystema. 2007, 29, 609-774
• 土井航. ケブカエンコウガニ Carcinoplax vestita にみられた交尾栓. Cancer. 2006, 15, 13-15
• 土井航. 東京湾生物相モニタリング調査に出現したカニ類の多様性と分布. 神奈川県水産総合研究所研究報告. 2004, 9, 13-18
• DOI, W. Maturity and reproduction of goneplacid crab Carcinoplax vestita (Decapoda, Brachyura) in Tokyo Bay. Fisheries Science. 2007, 73, 331-340

タイトルに関連する用語 (5件)： 東京 ,  十脚目 ,  短尾下目 ,  個体群構造 ,  生活史