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J-GLOBAL ID:201002261832186997   整理番号:10A0843337

量水観測試験における植生タイプ以外の要因を含む多変量解析による影響評価

Evaluating the impact of factors independent of vegetation type on annual water yield changes using multivariate analysis.
著者 (2件):
資料名:
巻: 23  号:ページ: 312-322 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: L2597A  ISSN: 0915-1389  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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対照流域法は森林の植生変化と流出の関係を明らかにするために有効な手法であり,世界中で広く用いられてきた.本研究では世界各地の69個の流域量水試験(伐採施業が行われた流域のみ)の流出変化量と,各流域の詳細な流域情報を収集した.そして,各流域を4つの観点(植生タイプ,施業の方法,森林土壌の状態,年降水量)から特徴づけ,年流出に対する流域特性の影響を,HAYASHI(1952)の数量化I類によって評価した.その結果,年流出量は年降水量,施業の方法,森林土壌の状態,植生タイプの順番で影響を受けることが示された.年降水量が流出に与える影響は特に強く示された.施業の方法と森林土壌の状態も年流出量に対して大きな影響があった.植生タイプの観点から見ると,針葉樹は広葉樹よりもわずかに大きな流出変化量を示した.また,同じ69個の流域量水試験に対して,流域の特徴づけにバイオーム型を考慮した植生分類タイプ,施業の方法,森林土壌の状態の3つの観点を用いた場合の解析も行った.バイオーム型を考慮した植生分類タイプでは「タイガ(針葉樹),温帯多雨林(針葉樹),温帯多雨林(広葉樹),温帯林(針葉樹),温帯林(広葉樹),温帯林(低木),疎林(針葉樹),疎林(広葉樹),疎林(低木),地中海性硬葉低木林,熱帯季節林(低木林)」の11カテゴリーに分類した.各カテゴリーが流出に与える影響はカテゴリー数量として示される.その結果,各バイオーム型で異なるカテゴリー数量が示され,流出に与える影響の違いがみられた.また,同じバイオーム型における植生タイプ間でも,異なるカテゴリー数量を示した.温帯多雨林と温帯林のバイオーム型では,針葉樹は広葉樹よりも大きなカテゴリー数量を示した.しかし,疎林のバイオーム型では,針葉樹は広葉樹よりも小さなカテゴリー数量を示した.このことから,年流出量に対する植生の影響はバイオーム型によって異なることが示唆された.(著者抄録)
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分類 (1件):
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水文学一般 

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