抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電子ドナー添加物(L)の存在下でのノナンで希釈したビス(2,4,4-トリメチルペンチル)ジチオホスフィン酸(HR)(Cyanex301)を含む硫酸塩溶液からのニッケル(II)抽出に関するデータを示す。広く産業で使用されているよく知られた抽剤および改質剤,トリオクチルアミン(TOA),トリアルキルアミン(TAA),酸化トリオクチルホスフィン(TOPO),酸化トリアルキルホスフィン(TAPO),トリブチルリン酸塩(TBP)およびn-オクタノール,を添加剤として用いた。ノナン中のニッケル含有抽出物(NiR
2)と種々の電子ドナー添加物の間の相互作用を電子分光法を用いて調べた。n-オクタノールおよびTBPは,初期ニッケル錯体の平面四配位中における無変化の結果として有機相中のNiR
2と相互作用することが無く,一方,TOPO,TOAおよびTAAはニッケルジチオホスフィン酸塩との混合錯体を形成する。NiR
2と有機アミン混合体について,八面体配位を有する三元錯体の組成が[NiR
2・2TOA]あるいは[NiR
2・2TAA]であることを見出した。有機相への添加物の導入はニッケル抽出における減少の原因となる。抽出の低下の度合いは,TAA>TOPO,TAPO≫TBP≫n-オクタノールの順である。HRおよびLの間の相互作用に起因する抽出活性における減少は,HR中での混合ニッケル錯体および有機相中でのTOPO(TAPO)およびTAA(TOA)混合物の形成に関わらず,添加物の存在するビス(2,4,4-トリメチルペンチル)ジチオホスフィン酸でのニッケル抽出の際の決定要因である。Cyanex301およびTAAの混合物に基づく最も効果的な系を,酸化したニッケル鉱石の浸出液を含む硫酸塩媒体からのニッケル抽出のために提案した。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.