文献

J-GLOBAL ID：201002261853887880   整理番号：10A0075689

ウイルス侵入機構: 単純ヘルペスウイルス侵入における細胞及びウイルスのメディエーター

Viral entry mechanisms: cellular and viral mediators of herpes simplex virus entry

著者 (2件)： AKHTAR Jihan (Univ. Illinois at Chicago, IL, USA) ,  SHUKLA Deepak (Univ. Illinois at Chicago, IL, USA)
資料名： FEBS Journal  (FEBS Journal)
巻： 276  号： 24  ページ： 7228-7236  発行年： 2009年12月 
JST資料番号： B0206B  ISSN： 1742-464X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 単純ヘルペスウイルスタイプ1(HSV1)およびタイプ2(HSV2)は宿主細胞結合,融合とその後の細胞間伝播で類似な機構を利用する。HSV2の研究は殆ど行われていないが,これら2つのウイルスは82%のアミノ酸配列を共有し,高い構造的類似性を示すため,HSV1で得られた大部分の概念はHSV2に適用できると考えられる。異なるウイルス糖蛋白質は感染サイクルにおいて固有の重要な役割を果し,ウイルス結合はgCとgBの相互作用を持つフィロポディアで開始されるが,その後の融合と侵入にはgB,gD,gHとgLが利用される。侵入は細胞膜あるいは細胞内小胞を介して直接的に生ずるが,融合はgDとその受容体の相互作用により誘発されるgBおよびgHの融合性領域で媒介されると考えられる。最終的に細胞間伝播はgD受容体,全ての融合糖蛋白質,gE/gIヘテロ二量体とgKを利用する。ウイルス侵入は,HSV,HIV,パピローマウイルス,インフルエンザウイルスで引き起こされるウイルス性疾患予防の新たな戦略を導き出すための重要な経路である。

シソーラス用語： ウイルス感染 ,  ウイルスタンパク質 ,  細胞膜 ,  膜タンパク質 ,  膜融合 ,  ウイルス受容体 ,  アミノ酸配列 ,  相同性 ,  *単純ヘルペスウイルス ,  タンパク質結合

分類 (1件)： ウイルス感染の生理と病原性  (EG04042Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： ウイルス侵入 ,  単純ヘルペスウイルス ,  侵入 ,  細胞 ,  ウイルス