文献
J-GLOBAL ID:201002262036692496   整理番号:10A0490719

ヒトが獲得した身体と神経系

著者 (1件):
資料名:
巻: 42  号:ページ: 216-221  発行年: 2010年04月20日 
JST資料番号: L2025A  ISSN: 0387-1924  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ヒトがサル(類人猿)からいかに進化してきたのか,主に運動能力の向上に焦点にあててまとめた。サルからヒトへの分岐点である直立歩行を可能にした骨格の変化は,骨盤の幅広化である。それにより,腰椎領域を中心とした脊柱の可動域が拡大した。また,手の特殊化が主要因とする考えもある。ヒトは他の霊長類に比べ,拇指対向性がある・前腕の回旋運動範囲が大きい・肩関節の自由度が高い。手の運動能力は直立姿勢の上に成り立っており,手と上肢全体の運動能力が二足歩行に先行して表れ,上肢の運動のために直立姿勢が二次的に生じた可能性もありうる。チンパンジーと比較すると,ヒトの運動能力は圧倒的に優秀である。労働すなわち意識的な運動が,優れた運動能力を獲得させた源泉だったと考えられる。神経系の発達・脳の肥大化は,運動能力の向上とそのコントロールに関係したと推測される。労働と結びついた運動能力の進歩こそが人類進化の主因で,そのために発達した神経系の発達が,副次的に高次な精神作用を生み出したようだ。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
人類学 
引用文献 (23件):
  • Aiello, L. and Dean, C.(1990) An Introduction to Human Evolutionary Anatomy. Academic Press, London, pp. 190-195.
  • Berge, C., Orban-Segebarth, R. and Schmid, P.(1984) Obstetrical interpretation of the australopithecine pelvic cavity. Journal of Human Evolution 13, 573-587.
  • コーバリス, M. 大久保街亜訳 (2008) 言葉は身振りから進化した. 頸草書房, 東京, 260-264頁
  • エンゲルスF., 田辺振太郎訳 (1956) 自然の弁証法, X章: サルの人間化するに当たっての労働の役割. 岩波書店, 東京, 238-259頁.
  • 岐阜大学ポケットゼミナール: http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/koudou-shinkei/shikou/gifu-poke-web/index.html
もっと見る
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る