抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2月27日のチリ沖の地震により日本にも津波が襲来したが,50年前のチリ地震津波の教訓が活かされ,対応されてきた状況を紹介した。1960年5月23日にチリで発生した大地震(Mw9.5)により日本の太平洋岸では翌24日未明に突然の大津波が襲来した。はじめに,このような遠洋津波は何波も繰り返して襲ってくるものでその周期が長いという特徴があることを示した。次に,この津波が三陸海岸,北海道南東岸,高知県須崎市などを襲来した状況,被災した状況などを報告した。特に,三陸では波高5.2mに達し死者53名を数えたことを示した。この津波災害を契機として,日本では大船渡・釜石湾などを含む沿岸各所で防潮堤などの建設が進み,また,国際的な観測網の体制が整備されたことを示した。