抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成18年身体障害児・者実態調査によると,わが国の在宅の視覚障害者数は31万人であり,平成13年の調査から9,000人増えている。就労を目指す成人の中途視覚障害者の多くは,国立施設や盲学校で理療教育を学び,あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師の国家資格の取得を目指している。視覚障害者の学習手段としては,これまで音声録音機能や音訳教材が主流となっていたが,近年ではスクリーンリーダ(画面読み上げソフト)などが充実し,視覚障害者も比較的容易にPCを用いてテキスト文章を読むことができる。しかし,PCへの文字入力には,点字と同様に仮名漢字変換を利用したキーボード入力が必須であり,音声による同音異義語の漢字の選択は視覚障害者のPC利用の大きな障害となっている。本稿では,成人中途視覚障害者の文字入力に関する問題を解決する一手法として,オンライン文字認識技術を用いた手書き式文字入力システム“Pen-Talker”を紹介する。本システムは,事前にキーボードのキー配列の習得が不要であり,漢字仮名交じり文を直接PCに入力ができるため,修練のいらない情報入力支援機器として中途視覚障害者の就労支援に有効である。(著者抄録)