文献
J-GLOBAL ID:201002262256286294   整理番号:10A0988230

Sld3およびDbf4のリン酸化によるDNA複製開始のチェックポイント依存的な抑制

Checkpoint-dependent inhibition of DNA replication initiation by Sld3 and Dbf4 phosphorylation
著者 (2件):
資料名:
巻: 467  号: 7314  ページ: 474-478  発行年: 2010年09月23日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
真核生物のDNA複製開始は,サイクリン依存性キナーゼ(CDK),Dbf4依存性キナーゼ(DDK)およびDNA損傷チェックポイントキナーゼという3種類のプロテインキナーゼによって調節されている。CDKが2つの主な開始因子(Sld2およびSld3)をリン酸化すると,Dpb11との必須の相互作用が促進されるが,DDKのほうはMcm2-7ヘリカーゼのサブユニットのリン酸化によって機能する。CDKはS期,G2期およびM期の間にMcm2-7の再結合を防ぐという,複製における別の役割ももち,これによって複製開始点再発火や再複製が起こらなくなっている。G1期には,CDKおよびDDKの両方の発現が低下しているため,複製開始点がライセンス化され,早期の複製開始が防がれる。また,S期には,DNA損傷あるいは複製フォークの停止によってチェックポイントキナーゼが活性化されると,複製開始点の発火も抑制される。本論文では,G1期と類似した状況で,出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のチェックポイントキナーゼRad53が,CDK依存性経路およびDDK依存性経路の両方を抑制し,それが,重複的に作用して,複製開始点の発火をさらに阻害することを示す。Rad53はDbf4をリン酸化することで直接DDKに作用し,一方,CDK経路は,CDKの下流の基質であるSld3のRad53を介するリン酸化によって阻害される。これによって,DNA損傷が存在するS期の間,CDKは活性化状態を維持できる。また,これは既に発火している複製開始点にMcm2-7が再結合することを防ぐのに極めて重要である。我々の結果から,チェックポイントが複製開始点の発火を調節する仕組みが説明され,また,「S期内チェックポイント」によるS期の遅延は,主に複製開始点の発火の抑制によるものであることが示される。Copyright Nature Publishing Group 2010
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞分裂・増殖  ,  生物学的機能  ,  遺伝子の複製 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る