抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中部電力は,環境宣言のアクションプランにおいて,生物多様性の保全を行動目標に掲げて取組を進めている。電気事業では大規模な発電所の建設,その運用をなどを通じて,生物多様性に何らかの影響を及ぼすことが懸念されるため,事業活動において生物多様性に配慮した様々な取り組みを実施している;(1)発電所など電力設備の建設における生物多様性の保全:電力設備を新増設する際には,動植物など生物多様性に関する環境影響を事前に把握・分析し,それらを回避・低減するなど地域特性に応じた環境保全対策に努めている。環境保全対策では,土地の改変を最小限にとどめる,希少植物の育成地の開発が避けれれない場合には移植するなどの取り組みを実施している。(2)生物多様性保全に関する研究開発:海域での各種工事により焼失した藻場の修復技術として,アマモ,カジメなどの種苗生産,移植研究に取り組み,藻場造成技術の開発を通して,海域の環境保全に取り組んでいる。また,ダムや堰などの構築物が,河川魚類へ与える影響の有無を調査するバイオメトリー技術を開発した。河川魚に小型発信器を取り付け,行動を連続的・継続的に把握して生態を明らかにすることにより,河川魚類の保全に役立てることができる。(3)緑を育てる活動:岐阜県郡上市に所有する内ケ山山林において,新規の造林を中止し,優良な天然広葉樹林の育成に力を注いできている。また,河畔地付近や,道路,稜線周辺は自然のままに立木を残し,河川の濁水や土砂崩壊を防いでいる。