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J-GLOBAL ID:201002262390820213   整理番号:10A0358271

フェムト秒時間分解蛍光分光法によって明らかにした15KでのThermosynechococcus elongatusの光化学系I中の速度論的に異なる三個の赤色クロロフィル

Kinetically Distinct Three Red Chlorophylls in Photosystem I of Thermosynechococcus elongatus Revealed by Femtosecond Time-Resolved Fluorescence Spectroscopy at 15 K
著者 (5件):
資料名:
巻: 114  号:ページ: 2954-2963  発行年: 2010年03月04日 
JST資料番号: W0921A  ISSN: 1520-6106  CODEN: JPCBFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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フェムト秒時間分解蛍光分光法によって15Kで好熱性細菌Thermosynechococcus(T.)elongatusの光化学系I(PS-I)の蛍光スペクトルを観測した。P700酸化条件のもとで100fs~数ns及びP700還元条件のもとで10ps~数nsの時間範囲で測定した。藍藻類PS-I複合体に96個のクロロフィル(Chl)-aが含まれる。PS-Iの結晶構造中Chl-a分子が赤色豊富吸収バンドに係わっているT.elongatusのPS-1はいまだ不明であり,若干の候補が提案されている。P700酸化条件のデータの大域あてはめ解析はエネルギー移動時間6.1.140及び360psのP700+を有する三個の速度論が異なるChlの存在を明らかにした。減衰関連スペクトルのスペクトル線形に従って,これら三個のChlを715,710及び719nmにそれぞれ吸収極大をもつ既報告赤色Chlに割付けた。P700+含有PS-1中約60個のChlはサブps時間領域に15Kで励起エネルギーを6.1psに漏斗する。既報告の結論と一緒にして本データ解析は中性P700を含むPS-1中でバルクChlからP700へ直接エネルギー移動がエネルギーフロー過程を支配しているように見えることを示した。Foerster理論に基づくP700+へのエネルギー移動時間のシミュレーションは140と360psに対する尤もらしい候補としてそれぞれ二量体Chl A32-B7とA33-A34を示唆した。6.1psは二量体Chl B24-B25またはA26-A27に暫定的に割付けた。ここで,P700+への最速エネルギー移動をシミュレーションから予測した。しかしながら,これらの二量体に対するP700+への推定エネルギー移動時間は44~46psであり,観測値6.1psよりも緩速である。標準Foerster理論を越えた理論的枠組みが厳しい変位を説明するため必要である。
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
光化学一般  ,  光合成  ,  錯体のルミネセンス 

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