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J-GLOBAL ID：201002262492233460   整理番号：10A1043754

ロープネット工に関する維持管理手法の提案

Suggestions for maintenance checks of the Rope-net method

著者 (6件)： 藤田雅也 (ダイヤコンサルタント・中部支社) ,  沢田和秀 (岐阜大学・流域圏科学研究センター) ,  八嶋厚 (岐阜大学) ,  新井新一 (ダイヤコンサルタント・関東支社) ,  須崎竜太 (ダイヤコンサルタント・中部支社) ,  瀧澤嘉男 (岐阜県・林政部治山課)
資料名： 地盤工学ジャーナル(Web)
巻： 5  号： 3  ページ： 437-448 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0044A  ISSN： 1880-6341  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 斜面に存在する岩塊を安定化させるために用いられるロープネット工に関する維持管理の課題を解決するため,現地調査,素線のめっき量調査および腐食ロープの引張試験を実施した。現地調査の結果,ロープネット工には,さびによる腐食が発生しやすく,それらはワイヤーロープが立木や地表面に接している箇所に発生しやすいことがわかった。素線のめっき量調査結果から,良好な山林環境におけるワイヤーロープ部材の耐用年数は100年以上期待できることがわかった。また,腐食ロープの引張試験結果から,ワイヤーロープの寿命曲線を提案し,腐食しやすい箇所は施工後20年程度でワイヤーロープの部材を交換しなければならないことがわかった。以上のことからロープネット工施設は,適切な維持管理により腐食部材を順次交換することにより,30年程度と考えられていた施設の耐用年数を大幅に延ばすことが可能である。(著者抄録)

シソーラス用語： 岩盤斜面 ,  岩塊 ,  落石 ,  *落石防止工 ,  *ワイヤロープ ,  網 ,  *維持管理 ,  現地調査 ,  調査 ,  引張試験 ,  耐用年数 ,  曲線 ,  交換
準シソーラス用語： めっき量調査 ,  *ロープネット工 ,  寿命曲線 ,  部材交換

分類 (2件)： 斜面安定,掘削変形  (RA03070L) ,  一般,砂防工学  (RC12010B)

引用文献 (14件)：

• 1) 国土交通省HP, 建設後50年以上経過した橋梁の割合, http://www.mlit.go.jp/road/kadai/05.html, 2009.8.
• 2) シーシーエム協会:ロープネット工技術資料, 2003.
• 3) 藤田雅也, 沢田和秀, 八嶋厚, 新井新一, 須崎竜太, 瀧澤嘉男:GPS座標情報を利用した落石予防施設の効率的な維持点検手法の提案, 地盤工学ジャーナル, Vol.4, No.2, pp.215~224, 2009.
• 4) 例えば, (社)日本治山治水協会:治山技術基準解説 総則・山地治山編, 1999.
• 5) 金子真司, 荒木誠, 古澤仁美, 後藤義明, 服部重昭, 平野恭弘, 井鷺裕司, 伊東宏樹, 加茂皓一, 清野嘉之, 小林忠一, 小南裕志, 深山貴文, 南部桂, 西本哲昭, 竹内郁雄, 玉井幸治, 千葉幸弘, 鳥居厚志, 吉岡二郎:酸性雨等の森林生態系への影響モニタリング–関西スギ林における酸性降下物–, 森林総合研究所研究報告, Vol.3, No.3, pp.227~296, 2004.

タイトルに関連する用語 (5件)： ロープ ,  ネット ,  維持管理 ,  手法 ,  提案