抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ホーチミン市をはじめ,東南アジアの大都市では,慢性的な道路渋滞や大気汚染,交通事故の深刻化を受けて鉄道が見直されており,都市鉄道の整備が急がれている。その中で,ベトナムでは日本の都市鉄道をシステムとして導入する働きかけが早期から行われた。その結果,アジア諸国に向けた日本の都市鉄道技術標準である「STRASYA」(General Specification for Standard urban Railway System for Asia)を適用した第1号として,ホーチミン市1号線の事業が行われることとなった。このホーチミン市1号線について,計画概要,最近の状況等を紹介した。ホーチミン市は,人口712万人(2009年)でベトナム第一の大都市であるが,現在,都市鉄道と呼べるものは存在しない。ホーチミン市都市計画(2007年)において,6路線が計画された。このうち,1号線が日本の支援で,2号線がドイツの支援で具体化が進んでいる。1号線は,市の中心部から市郊外東北部に伸びる全長約20kmの路線で,JICAによる調査等を経て,2007年3月に日本・ベトナム両政府間に借款契約が締結された。市の中心部約2kmは地下であるが,それ以降は高架構造である。この路線は,慢性的な渋滞状態のホーチミン~ハノイ間の幹線道路に沿って,道路拡幅用地を利用して建設される。軌間は1435mm,DC1500Vの架線方式で,信号は最新のCBTC方式を用い,ATOワンマン運転方式を予定している。