抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,マイクロ波放射,dc電流,音響フォノンの分枝,あるいはそれらの結合により誘起される低温での高移動度2次元半導体における磁気抵抗振動への短い序論,そして短い熱化時間をもつ系における非線形磁気輸送に対する均衡方程式模型の包括的な総説を与える。均衡方程式模型はこれらのすべての磁気抵抗振動に対する統一的記述を可能にする。これらの磁気抵抗振動の出現は,不純物およびフォノン支援散乱に起因する異なる状態間の遷移中の電子により得られる(あるいは解放される)付加的平均エネルギーΔ
εに帰される。周波数ω(Δ
ε=ω)のマイクロ波光子,密度J=N
seν(Δ
ε≒ω
j=2k
F(νはドリフト速度,k
FはFermi波動ベクトルそしてN
sは2次元電子の密度),速度ν
s(Δ
ε≒ω
s=2k
Fν
s),あるいはそれらの結合により与えられるこのエネルギーは,磁場における2次元系の周期的電子密度相関関数Π
2(q
||,Ω)において周波数シフトω,ω
j,ω
s,あるいは,例えば,ω+ω
jーω
sを生じさせる。周波数シフトがある量のサイクロトロン周波数ω
cだけ変化するとき,対応する振動を制御するために,磁気抵抗率そして他の輸送量は1振動周期の変化を経験し,パラメータε
ω≡ω/ω
c,ε
j≡ω
j/ω
c,ε
s≡ω
s/ω
c,あるいはε
ω+ε
j-ε
sを示唆する。このように,マイクロ波,dc電流,音響フォノン,そしてそれらの結合により誘起される磁気抵抗振動の統一描像が達成される。均衡方程式模型は,これらのすべての磁気抵抗振動の主要な特徴を再現するだけでなく,多くの他の実験観測を説明する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.