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J-GLOBAL ID：201002262784491207   整理番号：10A1251912

3種のニコチンデメチラーゼ遺伝子はタバコのノルニコチン合成を仲介する:CYP82E10遺伝子の機能的特性化

Three nicotine demethylase genes mediate nornicotine biosynthesis in Nicotiana tabacum L.: Functional characterization of the CYP82E10 gene

著者 (4件)： LEWIS Ramsey S. (Dep. of Crop Sci., North Carolina State Univ., Raleigh, NC 27695, USA) ,  BOWEN Steven W. (Dep. of Crop Sci., North Carolina State Univ., Raleigh, NC 27695, USA) ,  KEOGH Matthew R. (Dep. of Crop Sci., North Carolina State Univ., Raleigh, NC 27695, USA) ,  DEWEY Ralph E. (Dep. of Crop Sci., North Carolina State Univ., Raleigh, NC 27695, USA)
資料名： Phytochemistry  (Phytochemistry)
巻： 71  号： 17-18  ページ： 1988-1998  発行年： 2010年12月 
JST資料番号： D0116B  ISSN： 0031-9422  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ほとんどのタバコ(Nicotiaba tabacum L.)において,ノルニコチンは相対的により少ないアルカロイドで,成熟葉の全ピリジンアルカロイドプールの約2~5%を占めている。しかし,不安定遺伝子座の遺伝子発現変化が,老化と治癒の際に高量のノルニコチンを特異的に生成する植物を生じることがある。ノルニコチンは実験動物の有力な発癌物質N′-ニトロソノルニコチン合成の直接前駆体となるため,タバコのノルニコチン含量を最小化することは非常に望ましいことである。ノルニコチンは,酵素ニコチンN-デメチラーゼ(NND)が触媒するニコチン変換と呼ばれる過程のニコチンN-デメチル化を介してほとんど完全に生成されると思われる。以前の研究で,不安定変換現象に関与する特異NND遺伝子であるCYP82E4とマイナーNND遺伝子候補であるCYP82E5v2を同定した。ここでは,タバコNND遺伝子,CYP82E10の発見と特性化について報告した。PCR増幅研究は,CYP82E10が現代タバコの先祖親N.sylvestrisに由来することを示した。化学突然変異誘発法を用いて,ノックアウト変異体を誘発して,3種のタバコNDD遺伝子すべてにおいて同定した。一連の変異体NND遺伝子型を生成することにより,植物ノルニコチン含量に対する各NND遺伝子の相対的寄与を調べた。3種の遺伝子すべてのノックアウト変異植物は,通常のタバコ栽培種でみられるよりもかなり低い(全アルカロイド含量の~0.5%)ノルニコチン表現型を示した。これらの変異を市販育種系列に導入することは,タバコ製品で見られる最も特性化された動物発癌物質の1つの量を低減する実現可能な方法を期待させる。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： トランスジェニックタバコ ,  *遺伝子 ,  *オキシドレダクターゼ ,  遺伝子破壊 ,  アミノ酸配列 ,  系統発生 ,  チトクロームP450 ,  突然変異体 ,  窒素複素環化合物 ,  タバコアルカロイド
準シソーラス用語： *CYP82E10遺伝子 ,  *ニコチンデメチラーゼ

分類 (2件)： 酵素生理  (EH02020J) ,  作物の品種改良  (FC02030G)

物質索引 (1件)： ノルニコチン

タイトルに関連する用語 (5件)： 遺伝子 ,  タバコ ,  ノルニコチン ,  仲介 ,  特性化