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J-GLOBAL ID:201002262945873989   整理番号:10A1155328

下痢型過敏性腸症候群患者の血清遊離トリプトファンの上昇

Increased serum free tryptophan in patients with diarrhea-predominant irritable bowel syndrome
著者 (10件):
資料名:
巻: 30  号: 10  ページ: 678-688  発行年: 2010年10月 
JST資料番号: E0636B  ISSN: 0271-5317  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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過敏性腸症候群(IBS)におけるセロトニン機能の異常は,セロトニン前駆体l-トリプトファンの代謝の変化が原因かもしれない。トリプトファンの食餌摂取量の変化は,IBSの気分及び腸症状に影響を及ぼすかもしれない。トリプトファン代謝の変化により,下痢型過敏性腸症候群(d-IBS)患者の血しょうトリプトファンは上昇を示すのではないかと仮説を立てた。また,トリプトファンの少ない食餌ではこの変化は逆転し,症状は低減するのではないかとも仮定した。d-IBS患者13人の空腹時血清遊離及び総トリプトファン,大型中性アミノ酸,6キヌレニン代謝物を,2週間の乳製品除去制限食の前後に測定した。ベースライントリプトファンパラメーターは年齢,性別を適合させた対照群と比較した。乳製品除去制限食の前後の特異的トリプトファンパラメーターの変化は,IBSの症状と気分に関連していた。対照群と比較して,d-IBS患者はベースラインで遊離血清トリプトファンが有意に高く(10.5±4.35vs4.75±2.43μmol/L[平均±標準偏差],P=.006),トリプトファンジオキシゲナーゼと,キヌレニン対遊離トリプトファンと総キヌレニンの遊離トリプトファンに対する比率により測定した総トリプトファン酸化が有意に低かった(それぞれ23.37±10.12vs55.33±16.02,P<.001及び49.34±17.84vs258.46±98.67,P<.001)。乳製品除去食はキヌレニン経路の代謝物や症状を変化させなかった。キヌレニン経路にそったトリプトファン代謝はd-IBSでは阻害され,乳製品除去食はこれを変化させない。この発見は,d-IBSにおいてセロトニン活性が増強される可能性があることと一致する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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消化器の疾患  ,  蛋白質・ペプチド・アミノ酸の代謝と栄養 
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