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J-GLOBAL ID:201002264530890902   整理番号:10A0163298

ピンクトマト類の生化学的および分子的解析 転写因子SlMYB12をコードする遺伝子の脱制御された発現はピンクのトマト果実色をもたらす

Biochemical and Molecular Analysis of Pink Tomatoes: Deregulated Expression of the Gene Encoding Transcription Factor SlMYB12 Leads to Pink Tomato Fruit Color
著者 (16件):
資料名:
巻: 152  号:ページ: 71-84  発行年: 2010年01月 
JST資料番号: C0606A  ISSN: 0032-0889  CODEN: PLPHA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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花粉媒介者や種子の分散者を引きつけるために,植物は花や果実に色素を生成しており,トマトの果実の色は主としてカロチノイドやフラボノイドによって決定されている。トマト品種「Moneyberg」と野生種Solanum chmielewskii(ナス属)の交雑に由来する遺伝子移入系統(IL)個体群の表現型解析の結果,ピンク色の果実を持つ三つのILが得られた。これらの系統は,無色の表皮をもたらすことによって赤色果肉と組み合わされるとピンク色の果実をもたらすことが知られているy(yellow)変異の位置と一致する染色体1の短腕に,ホモ接合なS.chmielewskiiの遺伝子移入を持っていた。代謝解析の結果,ピンク果実は果皮に黄色のフラボノイドであるナリンゲニンカルコンの登熟依存的蓄積を欠いていたが,カロチノイドレベルは影響を受けていないことがわかった。またピンク色表現型の基礎となっている候補遺伝子が生合成酵素よりは転写因子のような制御蛋白質をコードしていることがわかった。26の転写因子遺伝子類について検討した結果は,MYB12遺伝子の発現レベルのみが果皮におけるフラボノイド遺伝子類の発現の低下と相関していることを示した。遺伝子マッピングおよび分離解析の結果,MYB12が染色体1に局在し,ピンクの果実色と共に完全に分離することがわかった。ウイルスに誘導されるSlMYB12の遺伝子サイレンシングの結果は,ナリンゲニンカルコンの蓄積低下をもたらし,IL1b系統のピンクトマト果実の表現型と一致した。これらのことから,MYB12転写因子がトマト果実におけるフラボノイド経路の制御に重要な役割を演じ,SlMYB12遺伝子がy変異の原因であると考えた。
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分類 (3件):
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植物の生化学  ,  遺伝子発現  ,  野菜 
物質索引 (1件):
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