抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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燃料電池(FC)およびこれらを使ったハイブリッドシステムは二酸化炭素(CO
2)排出量低減に重要な役を果たすことができる。本論文では,FCシステムがそれぞれの適用分野におけるCO
2排出量低減に対して行う寄与を解析した。可動型の適用分野で,直接メタノールFCシステムはCO
2排出量低減にほとんど,ないし全く影響を持たない。輸送分野のCO
2排出量低減におけるFCのメリットは,H
2の生産法に直接的に左右される。予燃焼技術(炭素回収付)は中期的なH
2生産法として最良の一つである。FC車(FCV)がこのプロセスで生産したH
2を使ったとすると,この分野におけるCO
2排出量は従来のCO
2排出量の70~80%に低減できる可能性がある。定置型の適用分野では,CO
2排出量低減の面から見てFCシステムは分散型発電(DG)用として有効に運用することができる。DGに使用するいろいろな形式のFCあるいはFCハイブリッドシステムの中で,CO
2回収を備えた固体酸化物FC(SOFC)ハイブリッドシステムは,従来の燃焼サイクルに比べて発電効率が2倍になり,CO
2排出量が従来のCO
2排出量の13.4%まで低減するので,DGとして使用する最良の選択肢である。しかし,FCがCO
2排出量低減に寄与できるために,まずFCおよび炭素の回収隔離(CCS)技術を十分に開発する必要がある。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.