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J-GLOBAL ID:201002265101704889   整理番号:10A0780604

腫瘍抑制因子ATモチーフ結合因子1(ATBF1)はTGF-βシグナル伝達に反応してruntドメイン転写因子3(RUNX3)と共に核に移動する

Tumor suppressor, AT motif binding factor 1 (ATBF1), translocates to the nucleus with runt domain transcription factor 3 (RUNX3) in response to TGF-β signal transduction
著者 (17件):
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巻: 398  号:ページ: 321-325  発行年: 2010年07月23日 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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背景と目的:ホメオティック転写因子であるATモチーフ結合因子1(ATBF1)は腫瘍抑制因子として同定され,ATBF1遺伝子座のヘテロ接合性消失は胃癌でしばしば起こる。我々は以前,ATBF1の発現は胃癌の悪性の形質と逆相関があり,ATBF1はp21<sup>Waf1/Cip1</sup>のプロモーター活性を増強することを示した。我々はATBF1が細胞質と核の間を移動することも見いだしたが,移動の正確な機構は知られていない。本研究において我々は,ATBF1のTGF-βシグナル伝達と協同してruntドメイン転写因子3(RUNX3)と共に核へ移動する機構を調べた。材料と手法:胃癌細胞においてATBF1とRUNX3の発現を解析するため,我々は98の一部切除した胃癌組織標本について免疫組織化学を行い,核染色強度をグレード0からグレード5まで評点をつけた。ATBF1とRUNX3の共免疫沈降(co-IP)を行った。ATBF1およびRUNX3と共にp21<sup>Waf1/Cip1</sup>レポーターベクターを形質移入することにより二重ルシフェラーゼ分析を行った。TGF-βシグナルに反応した内在性ATBF1およびRUNX3の核移行を調べるため,我々は共焦点レーザー顕微鏡法を用いて組換えTGF-β1で処理した胃癌細胞におけるATBF1およびRUNX3の細胞内局在を調べた。結果:ATBF1の強い免疫組織化学核染色が37(37.8%)の胃癌組織標本で見られ,RUNX3の核染色は15(15.3%)の標本で見られた。ATBF1とRUNX3の核局在の間に統計学的に有意な相関が見られた(rs=0.433,p<0.001)。Co-IPはATBF1とRUNX3の間の物理的結合を明らかにした。ATBF1とRUNX3は相乗的にp21<sup>Waf1/Cip1</sup>プロモーター活性を上方調節した。SNU16胃癌細胞において,ATBF1とRUNX3はTGF-β刺激前は細胞質にあるが,TGF-β刺激24時間後には内在性ATBF1とRUNX3は核へ移動した。結論:ATBF1はRUNX3と結合し,TGF-βシグナル伝達に反応して核へ移動し,腫瘍抑制因子および転写調節因子として核で機能するのかもしれない。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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細胞生理一般 

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