抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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土壌侵食過程の基礎に立ち返り,森林が成立する斜面における土壌侵食過程に対する機構を整理し,林床被覆の管理という視点から林地の土壌保全について考察した。林床被覆が立木地の土壌侵食強度を左右する最大の要因であり,林床被覆率が林況によって制御可能であるとすれば,林地における土壌保全の問題は,マクロに見ればどこに何を植えるかという森林計画の問題に帰着させることができる。今後は,流域スケールでの土壌侵食の研究体制を整備して,土壌保全のための研究を森林管理や森林計画にまで生かせるようにスケールアップすることが必要である。侵食過程を土壌の剥離,運搬,堆積過程に分けて捉え,それぞれの主たる営力とそれを制御する要素が何であるかを見極めることが,土壌保全を考えるうえで最も重要なポイントになる。