抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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明治維新以降,都市人口の増加,生活様式の西欧化に伴い畜産物に対する需要が高まり農業の中に畜産が導入されてきた。在来の家畜は欧米から輸入された種畜によって改良され,また,在来種が外国種に置き換えられるなど,様々な変遷を経てきた。その変遷の様相は畜種や地域によって異なり,各地の変遷の歴史を明らかにすることが,今後の改良問題や品種問題を考える上で重要である。ここでは,宮城県における明治以降の肉用牛飼養の変遷と品種の推移を調べ,また,昭和50年代以後の黒毛和種の育種改良について分析検討した。日本での黒毛和種生産はかつて中国地方が中心であったが,現在は,その中心が東北,九州,北海道,沖縄となっている。宮城県における黒毛和種飼養頭数は全国6位にまで発展した。今後も安全・安心,美味な国産牛肉を生産するために,産・官・学が一体となって和牛の振興に取り組むことが重要であろう。