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J-GLOBAL ID:201002265603695808   整理番号:10A0901715

日本,西表島から採取した複数の現生の有孔虫殻中の希土類元素,Sr,Ba,Fe及び主要カチオン濃度:生物源炭酸カルシウム生成における微量元素の挙動に関する調査

Rare earth elements, Sr, Ba, Fe, and major cation concentrations in some living foraminiferal tests collected from Iriomote Island, Japan: An exploration for trace element behavior during biogenic calcium carbonate formation
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巻: 44  号:ページ: 315-322  発行年: 2010年 
JST資料番号: S0495A  ISSN: 0016-7002  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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生物源CaCO3生成における微量元素の挙動の定性的な様相を得るために,日本の西表島から採取した3種の現生の有孔虫殻中の希土類元素(REE),Sr,Ba,Fe,Mg,Ca,Na,K濃度を測定した。得られた結果は試料/海水濃度比を用いて検証した。この比は,海洋環境における生物源CaCO3中への元素取り込みの全影響の指標とみなすことができる。試料/海水濃度比対イオン半径の図において,3価のREE及び2価のMg,Ca,Srの有孔虫/海水の比は,Caイオン半径付近にピークを持つそれぞれの曲線上に来る。これは,固体/液体分配係数は主に結晶中のホストサイト及び置換カチオンの大きさに支配され,このサイトに最も適した大きさのカチオンが最も容易に結晶中に入るという,最も広く受け入れられている理論に合致する。一方,Fe及びBaの有孔虫/海水比は結晶構造支配モデルから予想されるより高い値を示すが,これは水酸化鉄や重晶石といった不溶性の沈殿物により引き起こされる可能性がある。有孔虫中のREE濃度が鉄の濃度と相関しているのは興味深く,REEと水酸化鉄との共沈を示唆する。REEのこのような共沈は海水中で発生し,続いて有孔虫の食物の微生物により水酸化鉄が取り込まれた可能性がある。このような食物の消化の後に,細胞内液に溶解したREEがCaCO3結晶化過程において分配され,結晶構造とイオン半径の組み合わせ効果が顕著になって有孔虫/海水比対イオン半径図におけるピークを形成するのであろう。(翻訳著者抄録)
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水圏・生物圏の地球化学 
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