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J-GLOBAL ID:201002265788163521   整理番号:10A0108062

デオキシグアノシン類似体の炭水化物改変は,DNA複製忠実度,細胞周期および細胞毒性を著しく変化させる

Alteration of the carbohydrate for deoxyguanosine analogs markedly changes DNA replication fidelity, cell cycle progression and cytotoxicity
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巻: 684  号: 1-2  ページ: 1-10  発行年: 2010年02月03日 
JST資料番号: C0520A  ISSN: 0027-5107  CODEN: MRFMEC  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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核酸類似体は,それらの腫瘍細胞DNAへの取込み効果のために有効な癌化学療法に用いられる。しかしそれらは非常に様々な抗腫瘍効果を示し,それら化合物の取込みがDNA複製に多様な効果をもたらすことを示唆する。本論文では,構造上関連性のあるデオキグアノシン類似体に関してその取込みが,DNA複製およびその忠実度に著しく影響することを評価した:即ち最近,癌治療のための自殺遺伝子療法における化学療法として用いられるガンシクロビル(GCV),D-カルボサイクリック2’-デオキシグアノシン(CdG)およびペンシクロビル(PCV)である。ヒト腫瘍細胞に対し,GCVとCdGは低濃度で同程度の細胞毒性をもたらしたが,PCVは10~100倍低い細胞毒性を示した。supFプラスミド基盤突然変異試験を用いDNA複製忠実度を評価した。GCVのみが主にGC→TA塩基転換である変異頻度の投与依存的増加を誘導し,その変異が細胞毒性に寄与し,変異原性におけるエーテル酸素に関連することと考えられる。ヒドロキシウレアによる誤対修復活性化は突然変異を減衰させたが,GC→TA塩基変換の修復は出来なかった。GCVはS期進行を遅滞させCdGもまたG2/M遮断を誘導したが,両薬剤とも処理後の第一細胞周期の完成は止められず,第二細胞周期における細胞死をもたらした。対照的にPCVはDNA合成の広範な抑制に起因する長期のS期遮断を誘導し,処理後第一細胞周期の細胞死をもたらした。これらのデータはGCVとCdGが鋳型DNAにおける効果のために,より優れた細胞毒性を示すが,PCVによる強い新生鎖合成阻害は細胞毒性に対する防御効果をもたらす可能性を示唆する。GCVとCdGの炭水化物構造に基づく核酸類似体の研究が抗腫瘍剤開発の有望分野である。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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抗腫よう薬の基礎研究  ,  細胞分裂・増殖 
物質索引 (4件):
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