抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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HFC134aに代わる次世代カーエアコン用冷媒として,自然冷媒の二酸化炭素と低GWP(地球温暖化係数)冷媒のハイドロフルオロオレフィンHFO-1234yfが期待されている。本報ではHFO-1234yfの特性などについて解説した。主な内容項目を次に示した。1)概要:モントリオール議定書による冷媒規制(CFC(クロロフルオロカーボン)とHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)の先進国および発展途上国の消費量推移),排出削減対象の追加(PFC(パーフルオロカーボン),SF
6(六フッ化硫黄)など),2)HFO-1234yfの物性:化学式CF
3CF=CH
2と分子構造,HFC134aとの基本物性の比較(化学式,沸点,臨界温度,GWP,毒性,燃焼性,大気寿命),HFO-1234yfの蒸気圧および潜熱,3)カーエアコンの特性:サイクルの特性(HFO-1234yfとHFC134aの冷房能力比およびCOP比),ライフサイクル(LCCP)評価(ヒートポンプの環境評価での代表的な手法LCCP(Life Cycle Climate Performance),外気温度変化による圧縮機動力の比較,東京,フェニックス(米国)フランクフルト(ドイツ)のLCCPの評価結果),4)ルームエアコンの特性:熱力学的サイクルの特性(各種冷媒のCOP比較,ルームエアコンの能力比較),ドロップイン試験結果(HFO-1234yfのドロップイン試験結果)など。