文献

J-GLOBAL ID：201002266467431512   整理番号：10A0858164

循環腫瘍細胞を迅速,効率的に検出するためのサイズ選択微小共振器アレイ

Size-Selective Microcavity Array for Rapid and Efficient Detection of Circulating Tumor Cells

著者 (7件)： HOSOKAWA Masahito (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  HAYATA Taishi (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  FUKUDA Yorikane (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  ARAKAKI Atsushi (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  YOSHINO Tomoko (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  TANAKA Tsuyoshi (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  MATSUNAGA Tadashi (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN)
資料名： Analytical Chemistry  (Analytical Chemistry)
巻： 82  号： 15  ページ： 6629-6635  発行年： 2010年08月01日 
JST資料番号： A0395A  ISSN： 0003-2700  CODEN： ANCHAM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 循環腫瘍細胞は転移腫瘍患者の末梢血中に循環する腫瘍細胞である。これら細胞の検出によって転移性疾病を初期診断できることから,循環腫瘍細胞検出が多く受け入れられている。しかしながら,この循環腫瘍細胞は極端に少量であるため,全血からの分離と濃縮が必要である。本研究では全血中の腫瘍細胞を効率的,迅速に検出する目的でサイズ選択性微小共振器アレイを装備したミクロフルイディクスデバイスを開発した。この微小共振器アレイでは腫瘍細胞と血液細胞間のサイズ及び変形性能の差に基づいて全血から腫瘍細胞を分離することができる。微小共振器アレイ上に回収された細胞をイメージベース免疫表現型分析するために連続的に処理した。このデバイスでは10~100個のNCI-H358細胞をスパイクした全血1ml中の肺腫瘍細胞NCI-H358の97%を検出することができ,またこの微小共振器アレイでは従来の免疫磁気的分離によって分離することができないEpCAM-負腫瘍細胞を含む乳房腫瘍,胃腫瘍,結腸腫瘍細胞株の80%以上を回収することができた。ここに示したデバイスは循環腫瘍細胞の迅速な検出及び詳細研究での,安価であるが効率的なツールとして潜在能力を示すものとみられる。

シソーラス用語： *微小共振器 ,  *フルイディクス ,  *腫瘍細胞 ,  *検出法 ,  腫瘍転移 ,  末梢血 ,  痕跡分析 ,  予備濃縮 ,  顕微鏡観察 ,  蛍光顕微鏡 ,  回収率 ,  上皮細胞 ,  腫瘍マーカー ,  乳房腫瘍 ,  胃腫瘍 ,  結腸腫瘍 ,  *マイクロフルイディクス ,  サイズ依存性 ,  形状変形 ,  腫瘍診断 ,  循環腫瘍細胞 ,  イムノアッセイ ,  免疫表現型検査 ,  バイオアッセイ
準シソーラス用語： 免疫学的試験 ,  NCI-H358細胞 ,  *ミクロフルイディクス ,  血液細胞 ,  免疫表現型判定

分類 (4件)： 分析機器  (CC02020S) ,  共振器  (NC04050Y) ,  流体式制御機器  (IC02030J) ,  細胞学一般  (EF01000A)

タイトルに関連する用語 (4件)： 循環腫瘍細胞 ,  サイズ ,  微小共振器 ,  アレイ