抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地質図作成過程において,点在する露頭の情報は空間的に疎な幾何学的計測と結合され,フィールド地質学者の解釈のもとで一つのものとして実体化される。この解釈図の実際の真実性は,その地域の地質の複合体からなる露頭の頻度や分布に部分的に依存する。物理探査は一般に,データ点の分布を拡張する道具として使用される。しかしながら,(a)物理探査の逆解析は本来的に解の唯一性の問題があることや(b)特定の岩層に関する物理学的特性に関する知識が不足していることなどにより,物理探査は幾何学的な制約条件を十分に与える事ができないことが一般的である。本論文では,地球物理学的なエッジ検出ルーチンと地形データからの「三点」解法の併用を走向・傾斜のような地質境界の抽出手法の一つとして提案する。この手法は,地質学的初期モデルの構築に役立つ。得られた地質情報に関して,最初に問題のスケールと整合することを確認し,その後に直接計測された何らかの地質学的データとの整合性を評価する必要がある。いったん実証されると,フィールド地質学者によって作成中の地質図に対する適切な解釈に制約条件を与える目的で,その情報を使用することが可能となる。この手法は地質境界を平面としてモデル化する。そのため,この仮定が問題のスケールや幾何を満たすことを確認する必要がある。カナダのバサースト・マイニングキャンプおよびニューブランズウィックの二つの褶曲層序における適用例を示す。(著者抄録)