抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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海洋環境中のダイオキシン類の現存量調査は蛋白源を水産物に依存しているわが国では重要である。東京湾流域を調査会域としてダイオキシン類による汚染状況を調査した。河川水と湾内海水中の濃度は河川水中で0.12-3.1pg-TEQ/L,海水中では上下層に違いなく1-5×10-3pg-TEQ/Lであった。表層泥中の濃度は千葉港沖でもっとも高く(44.8g-TEQ/L),沖合いに汚染が広がっていた。堆積物内のダイオキシン類の鉛直分布は表層より10-20cm深で高い値となっている。湾内の流動についてボックスモデルによる解析は平均流についてこれまでの知見と一致した。ダイオキシン類濃度解析モデル(スキャベジングモデル)による10年後の物質収支ではダイオキシン類の湾外への流出が69.98%,海底への堆積量が23.30%溶存態7.01%小粒子吸着態0.21%および大粒子吸着態0.02%となった。