抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アジア各国の漆工芸の実態調査に基づいて現況を報告し,ミャンマーにおいて行っている日本ミャンマー伝統工芸学術支援事業について述べた。中国においては山岳地域において漆生産及び工芸品の生産が行われているが,産業としては衰退傾向にある。一方では漆画,漆工芸などの創作活動は盛んで,日本,韓国,ヨーロッパとの交流が行われている。韓国では漆の国内生産は僅かで中国からの輸入に頼っている。漆工芸は大学教育に取り入れられ,日本との交流が盛んである。ベトナムでは北部の一地域で漆生産が行われている。漆画の制作が盛んで大学教育に取り入れられている。タイではチェンマイを中心にして漆工芸が行われ,漆画,箔画,沈金などの手法が用いられるが工房数は減少傾向にある。ラオス及びカンボジャでは市場規模に達していない。ミャンマーでは固有種の漆生産が行われ,らん胎漆器工芸が盛んである。日本との交流事業として漆芸術大学における教育交流,ミャンマー漆工芸の調査研究及び芸術交流が行われている。