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J-GLOBAL ID：201002267394935068   整理番号：10A1060998

ヒトのチミジンホスホリラーゼによるチミジン加水分解の遷移状態

Transition State Analysis of Thymidine Hydrolysis by Human Thymidine Phosphorylase

著者 (3件)： SCHWARTZ Phillip A. (Albert Einstein Coll. of Medicine, New York) ,  VETTICATT Mathew J. (Albert Einstein Coll. of Medicine, New York) ,  SCHRAMM Vern L. (Albert Einstein Coll. of Medicine, New York)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 132  号： 38  ページ： 13425-13433  発行年： 2010年09月29日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： チミジンのホメオスタシスに役割を果しているヒトチミジンホスホリラーゼ(hTP)は,りん酸非存在下ではチミジンのチミンと2-デオキシリボースへの加水分解を触媒する。本研究では,この加水分解反応の遷移状態構造を多重速度力学的同位元素効果(KIE)を測定することによって解析した。その結果,初期に生成される2-デオキシリボカチオンに関する段階的機構が観察され,また,高エネルギー中間体上への水分子の求核攻撃に対して高エネルギー障壁が認められた。遷移状態における求核剤水の活性化に向けた触媒塩基としてはHis116が同定され,遷移状態での求核剤水とチミンアノマー炭素間の距離は2.3Åと予測された。この遷移状態モデルでは,水分子捕捉時のデオキシリボースは無理のない3′-エンド配座をとっていることが確認された。これらの結果と加ヒ酸分解に見られる協奏二分子機構との違いについても述べた。

シソーラス用語： ヒト ,  *チミジンホスホリラーゼ ,  遷移状態 ,  酵素反応機構 ,  加水分解 ,  同位体効果 ,  立体配座 ,  求核反応 ,  デオキシリボヌクレオシド ,  ピリミジンヌクレオシド
準シソーラス用語： 同位元素効果

分類 (1件)： 酵素一般  (EB09010D)

物質索引 (1件)： チミジン

タイトルに関連する用語 (5件)： ヒト ,  チミジンホスホリラーゼ ,  チミジン ,  加水分解 ,  遷移状態