抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
雨量観測点のような点的な視点ではなく,地域という面的な視点から降雨の経年変化について検討するため,地域最大雨量という概念を導入し,全国11地域における地域確率雨量の経年変化について検討を行った。地域最大雨量は,気象,水象の類似する地域において,ある地点で発生した年最大雨量はその地域内ではどこにでも起こり得るという考えに基づき,同一地域内の観測点で観測された年最大雨量のうち,最も多い年最大雨量と定義する。その結果,地域別10年確率日雨量は北海道や本州太平洋側などの8地域で,地域別10年確率1時間雨量は3地域,地域別10年確率10分雨量は2地域で増加傾向がみられた。また,Gumbel分布のパラメータの経年変化を調べたところ,地域最大雨量の標準偏差が増加しており,近年で地域最大雨量の年ごとのばらつきが大きくなっていることが示された。(著者抄録)