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J-GLOBAL ID：201002267758635332   整理番号：10A0859130

強圧延Cu-Zr合金の微細組織と機械的特性

Microstructure and Mechanical Properties of Heavily Cold Rolled Cu-Zr Alloy

著者 (6件)： 三浦博己 (電通大) ,  山崎貴史 (電通大) ,  石田雅彦 (三菱伸銅 若松製作所) ,  三浦聖生 (三菱伸銅 若松製作所) ,  熊谷淳一 (三菱伸銅 開発セ) ,  櫻井健 (三菱伸銅 若松製作所)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 49  ページ： 61-66  発行年： 2010年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 時効硬化型Cu-Zr合金は高導電性銅合金として利用されているが,合金添加量が低いため強度が低く,機械的特性の改善が望まれている。本研究では,95%の冷間強圧延Cu-0.06mass%Zr合金板を723Kで時効処理し,組織,硬さ,引張特性の変化を調べた。圧延まま材の圧延横断面では平均ラメラ間隔が178nmの超微細ラメラ組織の均一生成が観察された。長時間時効によりラメラ組織中の転位密度の減少や部分的な回復減少が観察されたが,ラメラ組織はほとんど保存されていた。適切な時効温度の採用により高強度・高電気伝導度の銅合金板が達成できる。Cuへの極微量Zr添加により,4N高純度銅と比べて組織均一性,強度,熱的安定性に優れた合金が単純な加工熱処理プロセスで得られた。

シソーラス用語： *銅合金 ,  ジルコニウム含有合金 ,  冷間圧延 ,  大変形 ,  圧下率 ,  *金属組織 ,  時効処理 ,  時効硬化 ,  析出硬化 ,  *機械的性質 ,  微小硬さ ,  ラメラ ,  転位密度 ,  回復 ,  温度依存性 ,  熱安定性 ,  相安定性 ,  加工熱処理 ,  配向 ,  結晶方位 ,  粒度分布 ,  結晶粒微細化 ,  応力歪曲線 ,  応力歪特性 ,  引張強さ ,  降伏強さ ,  伸び率 ,  加工
準シソーラス用語： ミクロ組織【金属組織】 ,  ラメラ組織 ,  ミスオリエンテーション ,  強歪加工

分類 (2件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (6件)：

• T. Sakai, H. Miura, K. Usui and T. Koba: Proc.25th Risoe Inter. Sympo. on Mater. Sci.“Evolution of Deformation Microstructures in 3D”,(2004), 509-514.
• 例えば, S. Miura, Y. Nishimura and N. Ono: Key Eng. Mater., 345-346(2007), 29-32.
• F. J. Humphreys and M. Hatherly: Recrystallization and Related Annealing Phenomena, Pergamon Press,(1995).
• 森正澄, 結城典夫: 銅と銅合金, 46(2007), 7-11.
• Q, Xing, X. Hang and N. Hannsen: Metall. Mater. Trans. A, 37(2006), 1311-1322.

タイトルに関連する用語 (4件)： Cu ,  Zr合金 ,  微細組織 ,  機械的特性