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J-GLOBAL ID：201002267876594691   整理番号：10A1533582

北太平洋亜寒帯の海洋構造と動態の解析研究

Studies on ocean structure and variability in the subarctic North Pacific

著者 (1件)： 上野洋路 (北大 大学院水産科学研究院)
資料名： 海の研究  (Oceanography in Japan)
巻： 19  号： 6  ページ： 301-315  発行年： 2010年11月05日 
JST資料番号： L1426A  ISSN： 0916-8362  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 海洋の表層-中層の循環および変動は,熱・物質の輸送交換過程を通じて気候変動や生物生産と深い関わりがある。筆者は,北太平洋亜寒帯域に存在する水温逆転構造と中規模高気圧性渦をターゲットとして,北太平洋中高緯度域の海洋循環や熱・物質輸送交換過程に関する研究を行ってきた。水温逆転構造は,亜表層から中層にかけて水温が深さとともに高くなる水温の鉛直構造のことであり,データ解析の結果,黒潮の影響を強く受けた中層水の日本東方海域からアラスカ湾北部への輸送によって亜寒帯域の水温逆転が維持されていることが示された。また,北太平洋北岸を南西向きに流れるアラスカンストリーム域に存在する高気圧性渦を調べた結果,渦が亜寒帯域中西部の水温塩分場および生物生産に大きな影響を与えていることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： 北太平洋 ,  *海洋構造 ,  *海水交換 ,  海洋循環 ,  可変性 ,  海水温 ,  渦 ,  塩分 ,  生物生産 ,  亜寒帯 ,  中層循環
準シソーラス用語： アラスカンストリーム渦 ,  海洋中規模渦 ,  *水温逆転 ,  変動性

分類 (1件)： 海洋の構造・力学・循環  (DC06030G)

引用文献 (40件)：

• Argo Science Team. The global array of profiling floats. Observing the Oceans in the 21st Century. 2001, 248-258
• BOYD, P. W. Atmospheric iron supply and enhanced vertical carbon flux in the NE subarctic Pacific : is there a connection?. Global Biogeochemical Cycles. 1998, 12, 429-441
• BOYD, P. W. The decline and fate of an iron-induced subarctic phytoplankton bloom. Nature. 2004, 428, 549-553
• CRAWFORD, W. R. Multi-year meanders and eddies in the Alaskan Stream as observed by TOPEX/Poseidon altimeter. Geophys. Res. Lett. 2000, 27, 1025-1028
• CRAWFORD, W. R. Impact of Haida eddies on chlorophyll distribution in the eastern Gulf of Alaska. Deep Sea Res. Part II. 2005, 52, 975-989

タイトルに関連する用語 (5件)： 北太平洋 ,  亜寒帯 ,  海洋構造 ,  解析 ,  研究