抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
無機蛍光体粒子を有機ポリマー中に分散した蛍光体層を有する分散型ELは,機能性ペーストを積層して素子を作製するという印刷プロセスでデバイス化することが可能である。蛍光体層はZnSを母体材料とし,不活剤を添加した蛍光体粒子を有機ポリマー中に分散したものである。有機ポリマーには,蛍光体に効率良く電界が印加されるように,高誘電率のシアノエチルセルロースなどが用いられている。従来型分散型ELは輝度が低く,発色性も十分でなかったが,それらの欠点を改善する目的で開発された有機色素分散型(ハイブリッド)ELは,従来型分散型ELの蛍光体層に有機色素をドープしたデバイスであり,輝度や色純度向上の観点から注目されている。緑色発光ZnS系蛍光体と緑色有機色素であるC6との組み合わせでは,無機蛍光体の発光のほぼ全てを有機色素が吸収し,その結果励起された有機色素が効率良く発光することに加え,比視感度が上昇するため輝度が上昇し,ハイブリッドELは,従来型分散型ELと比較して約2倍の輝度を示している。ハイブリッドEL素子は,従来の分散型EL素子の欠点である演色性の低さを克服した素子であり,新規の面光源として位置づけできるものである。