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J-GLOBAL ID：201002268248506160   整理番号：10A1606806

オウシュウアカマツの初期クラフト蒸解におけるガラクトグルコマンナン安定化

Galactoglucomannan stabilization during the initial kraft cooking of Scots pine

著者 (4件)： PAANANEN Markus (Aalto Univ., Espoo, FIN) ,  TAMMINEN Tarja (VTT Technical Res. Centre of Finland, Espoo, FIN) ,  NIEMINEN Kaarlo (Aalto Univ., Espoo, FIN) ,  SIXTA Herbert (Aalto Univ., Espoo, FIN)
資料名： Holzforschung  (Holzforschung)
巻： 64  号： 6  ページ： 683-692  発行年： 2010年 
JST資料番号： C0119A  ISSN： 0018-3830  CODEN： HOLZAZ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： クラフト蒸解においてヘミセルロースの残存率を高めることによって経済性が向上するだけでなく,繊維間凝集力を通じて製紙特性に影響する。キシランの場合はポリマとして溶解するが蒸解末期に繊維に吸着するので損失は少ない。これに対してガラクトグルコマンナン(GGM)の場合はピーリング反応によって解重合するので影響が大きい。一方高アルカリ度,高温においては停止反応がピーリング反応を上回るという見解があるので,反応条件とGGM収率の関係について検討した。オウシュウアカマツ材のクラフト蒸解の初期条件としてアルカリ(OH)濃度を0.31-1.55mol/l,温度を80-130°Cに設定し,GGM,リグニンその他の含有量の経時変化を測定し,反応速度モデルによって解析した。標準条件(0.31mol/l,80°C)ではリグニン分解率70%においてGGMの70%以上が分解したのに対し,1.55mol/l,130°Cの条件ではGGM収率が2.5%増加した。

シソーラス用語： オウシュウアカマツ ,  マツ材 ,  アルカリ蒸解 ,  マンナン ,  解重合 ,  末端基 ,  *収率 ,  クラフトパルプ ,  紙特性 ,  高分子反応 ,  競争反応 ,  *温度依存性 ,  塩基 ,  *濃度依存性 ,  濃度
準シソーラス用語： *アルカリ ,  アルカリ度 ,  *ガラクトグルコマンナン ,  *クラフト蒸解 ,  ピーリング反応 ,  競合反応 ,  停止反応

分類 (2件)： 各種パルプの製造  (YL02020P) ,  高分子の分解,劣化  (CG03010A)

タイトルに関連する用語 (4件)： オウシュウアカマツ ,  初期 ,  クラフト蒸解 ,  安定化