抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,地上デジタルTV放送やブルーレイディスク(Blu-ray Disc:BD)など,高品質な映像(以下“ハイビジョン映像”という。)を楽しむためのインフラ整備やメディアの普及が急速に進んでいる。家庭用途では薄型TVやBDレコーダ/プレーヤーなどの製品が浸透してきており,車載用映像情報機器でも,今後ますます増加するこれらのハイビジョンコンテンツを車の中で安定して視聴できる環境を作り出すことが重要な課題である。そこで今回,三菱電機は車載用デジタルTVと車載用BDプレーヤーを中心とする“車載ハイビジョンAV(Audio Visual)システム”を実現するための各種コア技術を開発した。車載用デジタルTVでは,ハイビジョン放送を安定受信するため,高速走行時の受信性能を向上させる適応型歪(ひず)み補償技術を開発し,許容限界車速を1.3~1.5倍(当社従来比)に高めることができることを確認した。また,放送エリアをまたがって走行した場合でも番組を継続して視聴するための放送選局制御技術を確立し,ソフトウェアで実現した。一方,車載用BDプレーヤーでは,車の振動に対する耐性を強化して安定した映像再生を実現する緩衝機構技術,信号再生部の小型化技術及び映像信号処理部の基板小型実装技術を開発した。さらに,BDだけではなく,DVD(Digital Versatile Disc)やCDなど複数のメディアフォーマットを再生するソフトウェア技術を開発し,車のダッシュボードの規格である1DIN(Deutsche Industrie Normen)サイズ(高さ50mm×幅178mm)に格納可能な試作機を実現した。(著者抄録)