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J-GLOBAL ID:201002268734695993   整理番号:10A0108073

DNA二本鎖切断修復活性の分析のために,リンパ芽球様細胞株を凍結保存分離リンパ球の代替として使用することの不適当性

Unsuitability of lymphoblastoid cell lines as surrogate of cryopreserved isolated lymphocytes for the analysis of DNA double-strand break repair activity
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巻: 684  号: 1-2  ページ: 98-105  発行年: 2010年02月03日 
JST資料番号: C0520A  ISSN: 0027-5107  CODEN: MRFMEC  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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DNA修復における遺伝型-表現型の相関関係に関する広範な研究の最初の仕事として,DNA修復表現型同定として,Epstein-Barrウイルス(EBV)形質導入リンパ芽球様細胞株(LCLs)を凍結保存末梢血単核細胞(PBMCs)の代替使用における妥当性が評価された。この目的に対して,20人健常被験者由来のマイトジェン非刺激性(G0)および刺激性(G2)PBMCおよび同被験者由来のEBV形質導入LCLにおいて,γ線照射により誘導されるDNA損傷の量とDNA修復能を評価した。ヒストンH2AXのリン酸化,小核および染色体異常が研究の指標であった。PBMCに対して,LCLにおいて小核および核質架橋(NPB)を持つ二核細胞の基礎出現頻度がより高いことから,EBV形質導入は染色体不安定性と関連する可能性が示唆された。小核は照射後周期性LCLに比較して,G0PBMC処理細胞の方がより高いレベルで誘導された;逆にNPBは,PBMCに比較してLCLの方がより高い頻度で出現した。さらに染色体異常はLCLに比較しG2処理PBMC細胞の方が高いレベルで認められた。γ-H2AX測定に注目すると,処理後1hのりん酸レベルおよび脱りん酸速度は基本的にLCLおよびPBMCで類似していた。しかしSpearman検定がPBMCの複製実験で得られた結果の間に強い相関性を示す一方,LCLで実施された実験においては実験結果間の変動が大きく再現性も乏しいことを認めたが,これはLCLの本質的不安定性によるものであろう。要約すると,γ-H2AXの分析および染色体損傷の評価が,PBMCに比較してLCLで得られた結果におけるより大きい実験結果間の変動を目立たせることになった。注目すべきは,これら二つの結果が被験者個人レベルでは著しく相関性を欠くことが証明された。これらの結果は,特に影響の低い機能的遺伝子変異を含む場合に,表現型DNA修復同定と遺伝型-表現型を相関させる研究にはLCLは不適当であることを示す。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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分子遺伝学一般 

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