抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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MANET(Mobile Ad Hoc Network)を構築する上での重要課題として,ノードへの一意なIPアドレスの割当が挙げられる。MANETでは自律分散的にIPアドレスを割り当てるため,IPアドレスの一意性を保つことが難しい。これに対し,各IPアドレスに対して一意な8~16バイトの鍵を生成し,ルーチングプロトコルの制御メッセージに含まれる各IPアドレスに対応する鍵を付加することにより重複アドレス検出(DAD:Duplicate Address Detection)を行うWDAD(Weak DAD)方式が提案されている。しかし,この方式には,制御メッセージサイズの増加により,オーバヘッドが大きくなるという問題がある。そこで本研究では,WDADのオーバヘッド削減を目指し,鍵を分割して部分鍵を生成し,これを広告する部分鍵DAD方式を提案する。理論解析により,部分鍵のサイズが1バイトであれば,数回の鍵交換で重複アドレスの検出を行えることを示す。また,ルーチングプロトコルOLSRv2に提案方式を実装し,テストベッドを用いた実験により,重複アドレス検出時間はWDADよりも長くなってしまうものの,制御オーバヘッドを約35%削減できることを示す。(著者抄録)