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J-GLOBAL ID:201002268829563490   整理番号:10A0471113

ナラ枯れは江戸時代にも発生していた

Mass Mortality of Oak Trees Had already Occurred at the Edo Period.
著者 (2件):
資料名:
巻: 92  号:ページ: 115-119  発行年: 2010年04月01日 
JST資料番号: F0858A  ISSN: 1349-8509  CODEN: NSGICL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2004年よりブナ科樹木萎凋病によるナラ枯れが顕在化している長野県飯山市では,1750年にも同様の被害が発生していた。当時の様子は古文書に,「神社の社叢において,多数のナラ樹の葉が夏頃から変色し始め,秋にほとんどが萎凋枯死した。虫は樹幹に加害しており駆除の手段がない」と記されていた。また,対処法として,被害発生の翌年,直径19~35cm程度のナラ樹35本が売却され,売上金が社殿の修復料に充てられたことや,他の枯死木から約500俵(約9.4t)の木炭が作られたことが記されていた。これらの状況から,当時の被害はカシノナガキクイムシが病原菌Raffaelea quercivoraを伝播して発生するブナ科樹木萎凋病による被害であると考えられる。すなわち,カシノナガキクイムシは江戸時代以前から我が国に生息しており,ブナ科樹木萎凋病は社叢のような大径木が多い立地で発生を繰り返していた可能性が高い。(著者抄録)
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分類 (1件):
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森林保育 
引用文献 (30件):
  • 赤石大輔・鎌田直人・中村浩二 (2006) コナラ・アベマキ二次林におけるカシノナガキクイムシの初期加害状況. 日林誌 88: 274-278.
  • 畠山 剛 (2003) 炭焼きの二十世紀—書き置きとしての歴史から未来へ. 285 pp, 彩流社.
  • 本多静六 (1949) 森林家必携. 565 pp, 日本農林社.
  • 伊藤進一郎・山田利博 (1998) ナラ類集団枯損被害の分布と拡大. 日林誌 80: 229-232.
  • 加辺正明 (1960) 日本産キクイムシ類の加害樹種と分布. 176 pp, 前橋営林局.
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