抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ヒト組織と光の相互作用の研究は,組織の機能変化と酸化的代謝(骨格筋,脳など)を理解する上で重要である。本稿は,ヒト組織の光吸収発色団の光学的特性の研究における,吸収概念の最新の応用に関する全体像を得るために,ブーゲー法の始まりからビア法まで,光エネルギーの定量的な吸収法の発展に焦点を合わせた。これらの吸収法は,固体または溶媒として存在する物質の絶対濃度を測定するのに応用可能であるが,これらの法は,透過光の強度の減損の原因となる入射光の反射または散乱のいずれも考慮していない。生体内の光学的な組織特性の決定のための,電磁スペクトルにおける,他の領域の光エネルギーと比較した,700~1300nmの近赤外線領域の光エネルギーの重要性を強調した。ヒト組織は,強く散乱する非均質な媒質であるので,ヒト組織の発色団の研究に関するビア法の限界を提示した。最後に,ヒト組織の医用スペクトル窓(700~900nm)内での吸収性の変化と光吸収発色団の濃度との関係を調べるためのビア法の修正を検討した。 産業への関連性:光がヒト組織に伝播するにつれ,幾つかの発色団の濃度が医用スペクトル窓内で時間とともに変化し,組織内の生理的変化が示唆される。ヒト組織の健康と疾患の生物医学的(非侵襲的)な研究における,この光学的原理の利用は,ここ20年で増えてきている。臨床応用では目覚ましい一方,人間工学および人的要因の分野の研究者は,作業環境での人間性能に関連する,組織の光学的特性を調べる可能性の探求では,歩みが遅いままである。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.