抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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外壁・屋根に遮熱技術を導入した場合の影響につき実大住宅2棟の比較により検証するために,室内温熱環境及び空調エネルギー消費に及ぼす影響を定量的に評価する手法を提案し,その実用性を検証した。また,非空調時及び空調時につき比較し,外装材の日射反射率及び低放射シートの表面放射率の測定結果を示した。実験棟としては2階建ての薄板軽量形構造で延べ床面積92.74m
2のA棟(次世代省エネ基準)及びB棟(次世代省エネ基準及び遮熱技術)を使用した。夏季(2006年)及び冬季(2008年)にわたって,室内条件(グローブ温度,空気温度(4点),熱流量(4点))及び屋外条件(外気温,外気相対湿度,降雨量,日射量)を測定した。特に,熱放射に関しては赤外線放射カメラを使用して,放射熱画像の比較により表面温度の分布状態を確認した。また,冬季の快晴日には,日中のパッシブヒーテイング効果及び夜間の放射冷却による冷え込み効果を確認すべく室内温熱環境を比較した。更に,室内表面温度の測定値及び提案した計算モデル式による計算値を比較した。A棟及びB棟の比較,測定値及び計算値との比較により,A棟でも夏季には天井裏には熱がこもりやすいこと,冬季快晴日のパッシブヒーテイング効果対策として低放射シートの効果が大きいこと,室内表面温度分布及び平均表面温度の測定など広い面積での測定により室内表面全体での遮熱技術の導入効果を確認できることなどの知見を得ることができた。