抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
低コストの再造林法としての直挿し造林は省力,低コストで成林が見込めるが,苗木造林と較べて立地や自然条件に大きく影響されるため一般的には実施されていない。汎用性の高い技術として普及させるためには,挿し付け方法のほか,地域における品種や立地条件との関係を明確にしておく必要がある。本研究は挿し穂の長さ別に生存率を比較し,より長い大型挿し穂を用いた直挿しによる下刈り軽減の可能性を検討した。その結果,大型挿し穂(80~100cm)は生存率が高かったが,造林後の下刈り等の育林経費の節減の面でも有効である。一方,大型穂を利用する場合,挿し付け深さが通常より深くなり,立地的に表層土が浅い場所や石礫土質の場所では挿し付けが困難で,立地や土壌条件による制約を受けることがわかった。大型穂を活用した直挿し造林は採穂本数が多く,見込めるサイズの大きな採穂林が造林地に近接している場合に低コストで造林を行う一手法として有効であろう。