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J-GLOBAL ID：201002269082795504   整理番号：10A0587545

低セメントキャスタブル硬化機構の解析(III):Ca²⁺イオン添加による硬化促進

Analysis of Setting Mechanism of Low-Cement Castables(III): The Acceleration of the Setting by Addition of Ca²⁺ Ions

著者 (1件)： 前田榮造 (品川リフラクトリーズ)
資料名： 耐火物  (Refractories)
巻： 62  号： 6  ページ： 280-290  発行年： 2010年06月01日 
JST資料番号： F0515A  ISSN： 0039-8993  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 低セメントキャスタブルの硬化時間は硬化軟化剤と硬化促進剤により調整されるが,硬化促進剤は公開されていない。本研究では,硬化機構を解明し,「キャスタブルとして流動性を確保し,耐火物特性に大きな影響を与えず,硬化時間を半減にする」硬化促進剤の探索を目標にした。アルミナセメント以外のCa²⁺イオン源を適量添加してキャピラリー水中のCa²⁺イオンの初期濃度を上げて硬化促進を図った。Ca(OH)₂が硬化促進剤として最も有効であった。流動性と作業性を確保して硬化時間を半減するための適正添加範囲は0.02~0.1mass%であった。キャピラリー水への溶出成分分析から,硬化機構について詳細に考察した。

シソーラス用語： *キャスタブル耐火物 ,  *硬化 ,  時間 ,  *硬化促進剤 ,  反応機構 ,  流動性 ,  作業性 ,  カルシウム化合物 ,  金属イオン ,  添加物効果 ,  毛細管 ,  溶出 ,  水酸化カルシウム ,  閾値 ,  濃度依存性 ,  溶解度 ,  スピネル耐火物 ,  アルミナ ,  酸化マグネシウム ,  破壊強さ ,  Young率 ,  曲げ強さ ,  コロイド
準シソーラス用語： 硬化時間 ,  カルシウムイオン

分類 (1件)： 耐火物  (YC04030N)

引用文献 (9件)：

• POERZGEN, D. UNITECR 2005 Proceedings. 2005, 433-438
• 前田榮造. 耐火物. 2007, 59, 5, 224-234
• 前田榮造. 耐火物. 2010, 62, 2, 66-74
• 日本化学会偏. 化学便覧基礎編. 1984, II-167, II-180
• BUNT, N. UNITECR 1997 Proceedings. 1997, 1347-1354

タイトルに関連する用語 (4件)： 硬化 ,  解析 ,  イオン ,  促進