文献

J-GLOBAL ID：201002269232791421   整理番号：10A0468847

自然災害に対する“地域力”に関する一考察-和歌山県田辺市の沿岸部集落を事例として-

著者 (3件)： 落合知帆 (京大) ,  原口統 (京大) ,  小林正美 (京大)
資料名： 都市計画報告集(CD-ROM)  (Report of the City Planning Institute of Japan)
号： 8  ページ： 38-41  発行年： 2010年04月25日 
JST資料番号： L4775B  ISSN： 1348-2858  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地域の自主防災組織の実態を研究した。南海地震・東南海地震とその津波災害が予想されている和歌山県田辺市の沿岸部集落を対象として,防災体制に関する聞き取り調査を行った。対象は江川,文里,新庄の3地区の防災活動に詳しい町内会長等である。その結果,地区によって防災に対する活動や自主防災組織に対する取組が大きく異なっていることが判った。日常生活で培われた地域の近隣関係,被災経験の伝承,伝統的行事や習慣を通して形成された地域の連携,等が地域に潜在する地域力であることが明らかになった。この地域力が自然災害に対する意識を高め,災害時に円滑な対応を可能にする要因を含んでいることが示された。

シソーラス用語： 住民 ,  協力 ,  事例研究 ,  実態調査 ,  集落 ,  沿岸地区 ,  和歌山県 ,  津波 ,  住民意識 ,  津波対策 ,  *災害対策
準シソーラス用語： *防災対策 ,  *住民連携 ,  *地域防災 ,  *地域力 ,  津波防災 ,  田辺市 ,  聞き取り調査 ,  防災意識

分類 (1件)： 災害・防災一般  (RA02010Q)

引用文献 (7件)：

• 高橋和雄、藤井真、伊藤雅尚「噴火災害下における島原市の自主防災組織の現状と課題」自然災害学会J. SNDS15-4, pp. 269-285(1997)
• 石見利勝「自主防災組織とコミュニティ活動」社会・経済システム第16号pp. 43-49, 1997年10月30日
• 室崎益輝、大西一嘉、百田克彦「神戸における自主防災組織の活動実態-- (その1) 自主防災組織形成に関する調査研究--」日本建築学会大会学術講演梗概集 (北陸) 昭和58年9月
• 倉田和四生 (1999)「防災福祉コミュニティ地域福祉と自主防災の統合」ミネルヴァ書房
• 藤田勝、清水浩志郎、木村一裕、佐藤陽介「活発な自主防災活動と日常的な地域活動の関連性に関する研究--秋田市の状況から」都市計画論文集No.38-3, 2003年10月

タイトルに関連する用語 (6件)： 自然災害 ,  地域 ,  和歌山 ,  田辺 ,  沿岸部 ,  集落