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J-GLOBAL ID：201002269584306604   整理番号：10A0844640

生理学的温度での光合成複合体の長期量子コヒーレンス

Long-lived quantum coherence in photosynthetic complexes at physiological temperature

著者 (8件)： PANITCHAYANGKOON Gitt (Univ. Chicago, IL) ,  HAYES Dugan (Univ. Chicago, IL) ,  FRANSTED Kelly A. (Univ. Chicago, IL) ,  CARAM Justin R. (Univ. Chicago, IL) ,  HAREL Elad (Univ. Chicago, IL) ,  WEN Jianzhong (Washington Univ., MO) ,  BLANKENSHIP Robert E. (Washington Univ., MO) ,  ENGEL Gregory S. (Univ. Chicago, IL)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 29  ページ： 12766-12770  発行年： 2010年07月20日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 光合成色素-蛋白質複合体のエネルギー移動は例外的に高い量子効率で起こる。Fenna-Matthews-Oson集光性複合体(FMO)を用いた理論研究は,環境支援量子移動(EnAQT)効率が生理学的温度近位で最大となることを予測した。今回,Chlorobium tepidumのFMO色素蛋白質複合体を用い,電気的カップリングと量子コヒーレンスを検討した。量子コヒーレンスは,生物学的エネルギー移動を示すに十分の長さ,少なくとも300fs間,生理学的温度で続くことを報告した。77kで見出した波様エネルギー移動は生物学的機能に直接関連した。関わる励起状態のエネルギーが変動し,エネルギーギャップは可成り一定であり,顕微鏡的にこの波様運動は長く続くことを示した。この蛋白質はエネルギー景観を形成し,熱変動にも拘らず効率的にエネルギー移動に介在すると結論した。

シソーラス用語： *光合成 ,  *コヒーレンス ,  光化学系 ,  複合体 ,  *エネルギー移動 ,  励起状態 ,  エネルギーギャップ ,  顕微鏡観察 ,  Chlorobiaceae ,  タンパク質複合体 ,  カップリング反応 ,  温度依存性
準シソーラス用語： 集光性複合体 ,  量子コヒーレンス

分類 (2件)： 生物物理学一般  (EA02020O) ,  光合成  (EB10020I)

タイトルに関連する用語 (5件)： 生理学 ,  光合成 ,  複合体 ,  長期 ,  量子コヒーレンス