文献
J-GLOBAL ID:201002270261708507   整理番号:10A1065592

5-ヒドロキシイソ尿酸ヒドロラーゼ欠損が,マウスにおいて肝腫大と肝細胞癌を発症させる。

Deficiency of 5-hydroxyisourate hydrolase causes hepatomegaly and hepatocellular carcinoma in mice
著者 (22件):
資料名:
巻: 107  号: 38  ページ: 16625-16630  発行年: 2010年09月21日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
尿酸はプリン代謝産物であり,ヒト以外の動物においては通常,5-ヒドロキシイソ尿酸(HIU)ヒドロラーゼや2-オキソ-4-ヒドロキシ-4-カルボキシ-5-ウレイド・イミダゾリン・デカルボキシラーゼなどの尿酸オキシダーゼの触媒により生化学的経路を通して(S)-アラントインに分解される。ヒトやある種の霊長類において,尿酸オキシダーゼ遺伝子が進化の過程で,早発性終止コドンの導入のため機能を失ったが,なぜ進化の途中で,尿酸代謝の遮断を発展させたかは不明である,しかし,循環する尿酸値増加の優位性として,癌と老化から保護する強力な抗酸化作用としての役割をはたすことが示唆される。C57BL/6マウスを用いた変異誘発スクリーニングにおいて,マウスHIUヒドロラーゼをコードする遺伝子の点突然変異が発見され,肝臓内の尿酸代謝に影響を与えることが示唆された。変異体をコードするHIUヒドロラーゼの保存ヘリックス領域において,予測されるチロシンのシステインへの置換は,タンパク質発現が検出不可能であった。この突然変異を示すホモ接合マウスは,肝腫大と過剰なトロンボポエチン産生に続発して血小板数の上昇を呈した。ホモ接合変異体マウスは殆どが肝細胞癌を発症し,腫瘍の発症は放射線曝露により増強した。Urah欠損マウスにおいては肝腫大と肝腫瘍の発生は尿酸代謝産物が有毒である可能性が示唆された。また,HIUヒドロラーゼを欠損した尿酸オキシダーゼ活性は機能的に肝臓の成長と形質転換に影響を及ぼすことが示唆された。ヒトにおいては,HIUヒドロラーゼの欠如による尿酸が関与する病態では,外因性尿酸オキシダーゼの臨床的投与後,HIU代謝が遅延することが予測される。本研究の結果より,尿酸オキシダーゼ療法が長期間にわたる場合,肝臓外に合併する毒性を慎重に評価し考慮に入れる必要があると考えられる。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
酵素生理  ,  発癌機序・因子  ,  消化器の腫よう 

前のページに戻る