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J-GLOBAL ID：201002270660680624   整理番号：10A0666467

ナノ拘束溶媒中のプロトン移動速度定数に及ぼす非断熱効果

Nonadiabatic Effects on Proton Transfer Rate Constants in a Nanoconfined Solvent

著者 (2件)： KA Being J. (Univ. Kansas, Kansas) ,  THOMPSON Ward H. (Univ. Kansas, Kansas)
資料名： Journal of Physical Chemistry B  (Journal of Physical Chemistry B)
巻： 114  号： 22  ページ： 7535-7542  発行年： 2010年06月10日 
JST資料番号： W0921A  ISSN： 1520-6106  CODEN： JPCBFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 反応フラックスアプローチ(遷移状態に達する反応物質と遷移状態から出発する生成物の生成速度を見いだす確率に分割した反応速度定数の計算法)と組合せた古典的地図化(古典的自由度が量子力学状態に応答する平均場法)を使用することによってナノ拘束溶媒中のモデルフェノール-アミンプロトン移動系:電荷特性で中性である原子価結合状態PhO-H...NR₃とイオン特性状態PhO^-...H-NR₃⁺の速度定数に及ぼす非断熱効果を調べた。ナノ拘束溶媒中の反応は平衡と動力学的性質両者における変化によりバルク溶媒中の反応とは大幅に異なる。半径1nmの球状疎水性空洞内部に拘束した塩化メチル中で起こるモデルフェノール-アミン分子内プロトン移動の脈略で触媒反応,センシング及び分離におけるメソポーラス材料の応用について取組んだ。非断熱遷移を認めることが遷移状態を熱力学的に一層アクセスできるが,再交差する強化遷移状態により反応フラックスを縮減し,ファクタで2ほど速度定数における全体縮減を生じた。これらの特徴の物理的起源を考察した。

シソーラス用語： *プロトン移動 ,  *反応速度定数 ,  *非断熱過程 ,  *遷移状態 ,  平均場近似 ,  平衡状態 ,  動特性 ,  空間 ,  ナノ構造 ,  疎水性 ,  空洞 ,  フェノール類 ,  アミン ,  多孔質体 ,  波動関数 ,  時間依存性 ,  動径分布関数 ,  自由度 ,  量子論 ,  脂肪族塩素化合物
準シソーラス用語： ナノ空間 ,  ナノ空洞 ,  メソポーラス材料 ,  動力学的性質 ,  量子力学

分類 (2件)： 反応速度論・触媒一般  (CB06010G) ,  分子化合物  (CE02000C)

物質索引 (2件)： フェノール ,  塩化メチル

タイトルに関連する用語 (5件)： 拘束 ,  溶媒 ,  プロトン移動 ,  速度定数 ,  断熱効果